昔から、男の子ばかり産む人のことを「男腹」、女の子しか産まない人のことを「女腹」と呼ぶことがあります。これは、まるで、赤ちゃんを産む人によって、性別が決まっているかのようです。しかし、この言い伝えには全く根拠がありません。はっきり言ってウソなのです。赤ちゃんの性別は、たいてい、超音波診断によって、妊娠5ヶ月くらいで判明します。しかし、実際は、受精した瞬間には、もう、赤ちゃんの性別は決まっています。そして、性別は、男性の精子によって決定され、女性の卵子は決定する力を持ってはいません。
受精卵とは、精子と卵子が合体することで生まれるものです。精子と卵子には、染色体が、それぞれ23本ずつあります。その染色体には、ぎっしりと遺伝子情報が詰められています。染色体は、大変小さなものですが、人の全てを決定している大切なものです。遺伝子情報には、身長や、髪の毛の色などや、手や足が2本で指は5本などの、ヒトとして成り立つ上で、必要な情報も含まれています。
もちろん、染色体には、性別を決めるための遺伝子もあります。精子の持つ23本の染色体のうち、23番目の遺伝子は、男女によって異なります。女の子の場合は、X染色体とX 染色体が1組となっている性染色体です。一方、男の子の場合、X染色体とY染色体が1組となっている性染色体です。そして、X染色体だけの精子がX精子で、X染色体とY染色体の組み合わせの精子をY精子です。つまり、X精子が卵子と出会って受精すると、女の子が産まれることになります。そして、Y精子が卵子と出会って受精すると、男の子が産まれるのです。
赤ちゃんの産み分けをしようと考えた場合、色々と方法を試すかと思いますが、その結果不妊症になってしまうことがあるという話を聞いたことがあります。しかし、そのような心配は必要ありません。確かに、産み分けをするためには、排卵日を念頭において性交して、指定された日以外は避妊をすることになります。一般的な夫婦生活よりも、精子が子宮に入ることは少なくなります。しかし、産み分けのために性交する日を指定するということは、排卵日前後を確実に狙っているということです。そのため妊娠の確率は、普通よりも高くなると言えるでしょう。つまり、産み分けによって、妊娠率が低くなるということはないのです。
高齢出産の場合には、産み分けには支障があるかどうかを心配されている方もいるでしょう。高齢出産だからといって、産み分けを諦めることはありません。むしろ、高齢出産という限られた時間だからこそ、確実に産み分けたいと望むものなのではないでしょうか。ただ、高齢出産の場合、産み分けを考える以前に、妊娠によって起こるリスクを知っておくことが大切になります。高齢出産には、低体重児を産む危険性や妊娠中毒症、先天性異常児など、さまざまなリスクがあるからです。まず第一に、自分の身体のことをよく考えてから大事にすることが先決です。産み分けを考えるのは、それからにするべきだと思います。
2人目の産み分けを考えているけれど、1人目を産んでからどれくらいの間隔をあけるのが適切なのかということに悩んでおられえる方もいるかもしれません。もし、1人目を産んで間もないのならしばらく間隔を空けた方が良いでしょう。特に、赤ちゃんに母乳をあげている時期などは、お母さんの体にたいして大きな負担がかかっているときです。1人目が卒乳し、お母さんが健康な状態になってから、2人目の産み分けを考えるのがいいと思います。授乳をやめて、生理がきたら、まず、毎日、基礎体温表をつけるようにしましょう。